› ラムネ屋トンコ › 2015年05月

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2015年05月10日

第88回 昭和37年晩夏 高校生会の夏の活動



夏の高校野球は1回応援に行っただけで終ってしまい、夏休みが始まる。
昨年同様、洋装店のアルバイトに行くが、大分慣れて、お中元の届け先の人やお客さんと、顔見知りになった気がする。
日曜日は高校生会に参加し、盆休みには高校生会のキャンプがあり、教会と幼稚園園舎を借りて、一泊二日で行われた。
「高校生らしく生きる」というテーマで、聖書研究や真面目に考えながらの話し合いもあるし、愉快なプログラムもある。
昨年のキャンプの時、2・3年の先輩が忙しそうにみんなの世話をしていたので、今年は協力しようと同級生で話し合っていた。
応援団で一緒だった茂子さんも参加して、手際良くカレーを作りながら、美味しくなるコツまで教えてくれる。
「さすが、家庭科コースの人は違うネ。」とみんなが感心した。
キャンプファイヤーを囲んで、歌ったりフォークダンスやゲームを楽しむ。
その後、輪になって座り、自己紹介や自分の考えていること感じていることを、発表し合った。
信仰のことを話す人もいたが、私は高校生会の運営や、キャンプの準備や活動に興味があり、スムースに進行出来る様に願っている事を話す。
キャンプの後は、文集作りが始まり、私はこれも楽しみだった。
「高校生らしく生きる」と副題の「キャンプの思い出」を載せ、挿絵もある表紙に決まった。
参加者はそれぞれキャンプの思い出などを書いたが、昼間働き夜定時制高校に通っている哲ちゃん達数名の体験談が興味深かった。
毎日曜、謄写版印刷の準備をすることになった。
ヤスリ版の上にろう引きの原紙を乗せ、鉄筆で文字や絵をかくのだが、慣れないので難しく感じるが、丁寧にかくと上手くいき嬉しくなる。
次に、謄写版印刷機に、かき終えた原紙とわら半紙をセットして、インクを付けたローラーで印刷する。
印刷した紙を番号順にならべ、1枚づつ重ねて、最後に綴じれば仕上がる。
出来上がった時の達成感は格別で、みんなで歓声を挙げた。、
一方、友達として付き合う約束をした番長は、平日は運動部の活動があり、日曜日は休みのようだが、約束が出来ないでいた。
「日曜日は高校生会に行っちょるんよ。」と彼に話すと、「俺も行ってみようかな。」と彼。
そのことを、嬉子ちゃんに伝えると、「不良と思われちょる人が教会に来ると、教会が誤解されるからと言って嫌がる人がいるんよ。」と言った。
誰でも来てよいのが教会であり高校生会と思っていたので、嫌がる人のことが理解できながった。
が、高校生会の先生に伝える方がよさそうだと気づいたので、おばさん先生とお兄さんの先生(先輩で青年会のメンバー)と高校生会会長の哲ちゃんに、番長のことを話した。
3人とも歓迎するとの返事だったので、安心して番長を高校生会に誘う。
教会には、いろいろの考えの人がいて、反対意見の人もいることを、改めて知った。
最初の日、番長とクリスチャンホームのまさあき君とが親しくなり、話し込んでいた。
まさあき君と茂子さんやひでお君も応援団のメンバーで、番長は慣れやすい雰囲気だ。
その後、彼は時々参加したが、私とよりもまさあき君と親しくなったようだ。
  

Posted by トンコおばあちゃん at 11:34Comments(0)