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2018年04月03日
第109回 昭和39年春 高校卒業
高校3年の3学期に、2年女子のクラス委員達が、「女子の制服のブラウスが、市販のカッターシャツでもよいことになったらいいな。」と、伝えにきた。白のブロード地のブラウスは、アイロンを掛ける必要がある。その頃、ノーアイロンのカッタ―シャツが売り出され、それを着る男子がていて、親も楽だった。女子は、本人がアイロンを掛けることが多く、大変に感じがちだ。2月末、各クラス委員がみんなに聞くと、賛成意見が多い。
生徒会規則変更は秋に経験したので、3年クラス委員は慣れていて協力した、トントン拍子で進む。1・2年の女子がとても喜んだ姿を見て、ホッとした。
2月末、卒業式の予行演習が行われた。その前に、担任が「ひろさんの担任が、ひろさんをライオンズクラブ奉仕活動生徒の表彰に推薦したんだ。僕も君を推薦したい。」と言う。ひろさんと一緒に、JRCで養護施設の子ども達のための活動・校内で清掃活動や、購買部活動をやっていたかららしい。「表彰されるためにではなく、自分が好きで楽しいから活動したのだから。」と固辞した。「ひろさんは受けるのだよ。僕のクラスからも表彰者を出したい。僕のために受けてくれ。」とのことだ。
後日、又担任が「ロータリークラブの同じ趣旨の表彰も受けてくれ。」と言う。ひろさんに相談し、世話になった担任の頼みだからと受ける事にした。ひろさんが卒業式の日に、校長から表彰状を受け取ってくれることになったので、やれやれとホッとした。
予行演習の日、家庭科の御手洗先生が、「家庭クラブの会長をしてくれたから、卒業式の日表彰状授与があるから、受け取ってね。」と。昨年の卒業式の時、家庭クラブ会長が表彰されたことを思い出し、しかたなく「はい。」と返事する。
3月初めの卒業式当日は、就職先や進学先など進路が決まっている者だけの出席だ。国公立大学などの受験生は欠席で、空席が多い。父兄(保護者のことをそう言っていた)の参加も多くなかったが、私の母は参加していて、私が表彰されたことに驚いていた。私が、前もって知らせていなかったが、「悪い事ではないから。」と苦情は言われずよかった。私にとっては、印象の少ない卒業式だった。
それより、ぬのちゃんに「お別れ会に来てね。」と誘われたので行って見ると、かんちゃんとシンちゃんがいて、楽しく過ごした。そこで私もと、親しくしてくれた又会いたい友と、お別れ会をすることに。ひとみちゃん・二人のれいこちゃん・嬉子ちゃん・ひろさん・ひろこちゃんと楽しく過ごし、再会を楽しみにした。
和子ちゃんにはライオンズクラブの昼食会で会えたし、えみちゃんとは秋に小旅行が出来、いい友と親しくできた私は幸せだった。
後日談だが、新2年生になった弟が、新しい生徒手帳をもらったので見せてくれた。「外出時制服着用(みんな守っていなかったが)などの項目を、先生たちが勝手に削除したらしい。「規則変更」などの経験は、「公民」「自治」などの体験学習になるのに、勉強の機会を奪う残念な高校だと思った。
卒業式がほいく
Posted by トンコおばあちゃん at 15:46│Comments(0)
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