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2014年09月22日

第71回 昭和35年秋 運動会(2)  

第71回 昭和35年秋 運動会(2)  
中学3年の運動会の時、もう一つの役割があった。
それは放送係で、プログラムの紹介と、レコードをかけることだ。
プログラムの放送内容は、すべて原稿にしてあるので、それを読めばいい。
レコードは、競技ごとに、行進曲、駆け足曲、競技中の曲と決まっており、プログラムに記入されているので、その通りにかければよい。
ただ全校生徒の行進曲は一曲では足らないので、続けて次のレコードをかける必要があり、その時が大変だ。
レコードプレーヤーが、2台用意されていて、1台目の行進曲に合わせて、全校生徒が右左右左と足をあわせて行進する。
行進曲が終る前に、2台目の行進曲をかけた時、右左右左とスムースに行進できる様にしなければならない。
目の前の行進を見ながら、イヤホンで次の2台目の行進曲を聞いて、右左右左が合わなければ、合うまでかけかえる。
ちゃんとあった時、切り替えスイッチを入れるのだが、行進がスムースに続くのを見届け、ホッとするのだ。
当時、中学にはテープレコーダーがなかったので、全校生徒の行進の練習があるたびに、放送係が注意をはらい、行進がうまくいくよう協力した。
予行演習の日は、行進が長く続き、みんなも放送係も汗をかいた。
運動会当日は、私達のムカデ競争では、数人が転んだが、慣れているのですぐに体勢を整えて進み、ビリではなかったのでみんなで喜んだ。
運動会終盤の整理体操を、私は間違えずに出来たので良かった。
放送係では、プログラムの紹介の時、たまには「赤組がんばれ!」「体操部の皆さん、器械体操をかっこよく頑張っています!」などと付け加えて、楽しく出来た。
全校行進は、やり直しが無かったので短く感じ、運動会はあっという間に終った。
当時、レコードは2種類あって、プレーヤーの回転数とレコード針の変更が必要だったが、どうにか出来た。
運動会が終った時、私は針をレコード盤にそっと置くことにも慣れ、放送係が好きになっていた。
この経験が、その後の私にとても役立ったと思う。



Posted by トンコおばあちゃん at 20:07│Comments(0)
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