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2014年05月29日

第61回 昭和34年冬 真知子ちゃんとクリスマス(1)

第61回 昭和34年冬 真知子ちゃんとクリスマス(1)
中学2年の12月、「日曜学校で、クリスマス会をするの。準備から一緒にしようやー。」と親しい真知子ちゃんが誘ってくれた。
昨年クリスマス会に参加してとても楽しかったのを思い出し、「行きたいわ!」と返事した。
日曜日、教会の礼拝堂の前の方に、緑の葉のついた枝で作った大きいアドベントクランツが目に入る。
立ててある4本のろうそくの内2本に、火が付いていた。
子どもの礼拝が始まり、クリスマスのお話を聞いて、讃美歌を歌う。
同級生のクリスチャンホームの礼子ちゃんと嬉子ちゃんや、幼稚園から一緒の哲ちゃんも来ていて、皆知っている顔だ。
その後、女子大生の優しい美人のミカ先生と私達中学生が一緒に、クリスマス会の準備を始めた。
まず、プログラムを考え、クリスマスの歌、自己紹介、ゲームなど決める。
お菓子やお茶を出すので、来週の日曜に当番が買い出しに行くことになった。
次に、はがきの大きさの案内状を作る。
日時やプログラムを書いて、空いたところに、「ぜひ来てね。」など書き、自分達の名前も書く。
今まで日曜学校に来た事のある中学生や友達に渡すことにした。
遠くの人には切手を貼って出した。
クリスマスの前の日曜日、クランツのろうそく3本に火が灯っている。
子どもの礼拝が終わってから、3年生のきよこさんとさとこさんや、真知子ちゃん達と一緒に買出しに出かけた。
昨年準備したみんなは慣れているらしく、お菓子の卸屋に着くと、大きい袋に入ったビスケットやおかきやあめなどを手際よく買って、小さい袋を貰う。
教会への途中、紅茶も買って帰り、わいわいおしゃべりしながら、小袋にお菓子を分けて入れ、それを大きい缶に保管した。
帰る前に、ミカ先生のオルガンに合わせて、クリスマスやゲームの歌の稽古をして楽しく過ごす。
準備も楽しいが、本番のクリスマスのお祝いの会がますます楽しみになった。



Posted by トンコおばあちゃん at 21:38│Comments(0)
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