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2014年10月13日

第73回 昭和35年冬 中学3年のクリスマスの頃

第73回 昭和35年冬 中学3年のクリスマスの頃
中学3年のクリスマス前、日曜学校の中学科で、隣の市の親のいない子ども達のための養護施設を訪ねることになった。
教会の人達から預かったお菓子や本や衣類などのクりスマスプレゼントを持って養護施設(当時は、戦前のように孤児院と言う人もいた)にむかう。
大きな木のあるお寺の施設に到着後、大きい部屋に子ども達が集まったところで、クリスマス会を開いた。
クリスマスの歌に続いて、ハンカチを上にあげた時は笑い、下におろした時は笑わないというゲームを始め、賑やかになる。
「オーチタ落ちた!アーメが落ちた。」のゲームの時、手を小さく広げる子や大きく広げる子や口を大きく開けて上を向く子がいて大盛り上がりだった。
また、「オーチタ落ちた・雨が落ちた。」の時は、傘をさす格好の子もいたが、幼い子達は飴と思い戸惑っていたが、愉快でみんな大笑いした。
終ってから、庭で縄跳びなどして元気に遊んでいると、日曜学校と施設の先生達の話し声が聞こえてきた。
「色々な物を届けてくださって、とても感謝しますが、必要な物はちゃんとあるんですよ。」
「困っていることは、ここの子達は高等学校に行きたいのに行けず、ここを出て住み込みで働かねばならないことです。」
「高校に行ける様になること、中学生になると勉強が難しくなるので一緒に勉強して貰えること、又、今日の様に、一緒に遊んで友達になってもらえる事が希望です。」と言う内容だ。
「自分にして貰いたいことは、あなた方もそのように人々にせよ。」という聖書の言葉を思い出した。
「親切にしましょう。」も、頭に浮かぶ。
私は、自分のせねばならぬことと遊ぶことで精一杯。
周りの人に親切にすることは、なかなか出来ないでいる。
プレゼントすることと親切にする事は良い事と思っていたが、相手のことを充分理解してから、適したプレゼントしたり親切にすることが大事なことに気付く。
また、高校に行きたい人が行けるようになるべきだと思うし、施設の中学生と一緒に勉強することや友達になる事は、どうにかしたいと思った。




Posted by トンコおばあちゃん at 15:46│Comments(0)
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